【マルタ生活費2026年版】家賃・食費・移動費とワーホリ収支シミュレーション

マルタは温暖な気候と英語環境が魅力ですが、生活費は決して安くないことを理解しておく必要があります。島国ゆえに食料や生活用品の多くを輸入に頼っているため物価は日本より高めで、地元の人が知っている割引やネットワークを持たない移住者は家賃や食費の高さに驚くことが多いです。また、2025年以降の食料品価格上昇や公共料金値上げも家計に影響しています。以下では、2026年初頭の最新相場をもとに、マルタでの生活費を項目別に詳しく解説し、時給€10で働いた場合の収支シミュレーションを提示します。数字はあくまで目安なので、ライフスタイルに応じて調整してください。

住居費:エリアで大きく変わる家賃相場

マルタの住居費は地域によって大きく異なります。スリーマやセントジュリアンなど海沿いの人気エリアは特に高く、いわゆる一人暮らし用の1ベッドルームの賃貸は月€900〜€1,300が相場です 。同じ1ベッドルームでもグジラやイムシーダなど少し離れたエリアでは€700〜€1,000程度になり、さらにゴゾ島では€600前後で探すことも可能です。共有アパートの場合、個室で€500〜€700ほどが一般的です。

借りる際は通常1カ月分のデポジット(敷金)に加え、不動産仲介手数料として半月〜1カ月分を要求されます。物件によっては家具付きのため初期費用を抑えられますが、契約書をしっかり確認し、現地で内覧してから契約することが大切です。

食費:スーパーと外食の価格帯

日常の食材

食品価格は2025年に約3.4%上昇し、乳製品や肉類など基礎食材がじわじわ値上がりしています。2026年1月には牛乳1リットルの小売価格が約€1.30へ値上げされました。スーパーでの一般的な価格は、卵12個が約€3.30、鶏胸肉1kgが約€7.50、米1kgが€3.50、リンゴ1kgが€3.20といった水準です。輸入品が多いためチーズや牛肉などは高めで、チーズ1kgで約€9、牛肉1kgで€14程度します。

食費を抑えるコツとして、LidlやCarrefourなどの大型スーパーでまとめ買いする、または曜日ごとに巡回する青果の移動販売車を活用すると新鮮な野菜を安く手に入れられます。日用品は週末の特売やポイントカードを利用するとさらに節約できます。

外食・カフェ

外食は観光地か住宅街かで価格差が大きく、町のレストランならパスタやピザが€10〜€14、セントジュリアンの海沿いでは€18〜€25程度になります。コーヒーはカフェで€2.20ほど、ビールはバーで€3.0前後。レストランでの夕食を週に1回程度楽しむ場合、月の外食費は€200前後を見込むと良いでしょう。

水道光熱費と通信費

水道・電気・ガスなどの光熱費はひとり暮らしで€80〜€150が目安です。夏はエアコン、冬はヒーターを使うため季節によって変動します。インターネットとモバイルのプランは月€50〜€70程度。合計すると月€130〜€200程度を予算に含めると安心です。

交通費

マルタではTallinjaカードを取得するとバスは無料で利用できます。タクシーや配車アプリは初乗り€6、その後1kmにつき€2が加算され、例えば10kmの移動で約€22かかります。自家用車を持つ場合はガソリンが1リットル約€1.50 、保険や駐車場代を含めると月€250〜€450ほどの出費になります。

保険・医療費

EU圏外から滞在する場合は民間医療保険への加入が必須で、月€100〜€200の保険料が一般的です。公立病院は無料ですが予約待ちが長く、プライベートのGP受診は€20〜€50、専門医は€50〜€60程度。歯科や眼科などは保険対象外のため別途費用がかかります。

その他の出費

娯楽やフィットネスも考慮しましょう。ジムの月会費は€50〜€70。映画館のチケットは1回€6〜€11。掃除代行を頼むと週1回で月約€192 、ペットボトル水は1リットルで€0.70程度です。娯楽費を抑えたい場合は、公共ビーチや散歩道を利用すればお金をかけずに楽しめます。

初期費用と注意点

入国直後は、家賃のデポジット1カ月分+前家賃に加え、不動産仲介手数料として家賃の半月〜1カ月分が必要です。また、ビザ申請時に求められる医療保険の年間掛け金や、日本からの航空券、家電・日用品の購入費も準備しておきましょう。住民登録や銀行口座開設には住居契約書が必須となるため、物件選びは渡航後すぐに取り組む必要があります。

時給€10で働いた場合の収支シミュレーション

ワーホリやパートタイムで働く場合、時給€10はよくある水準です。週20時間(1カ月約80時間)働けば月収は€800、30時間なら€1,200、40時間なら€1,600になります。これを前述の生活費モデルに当てはめると以下のようになります。

生活スタイル

主な条件

推定
月額費用

20時間
収入差額

30時間
収入差額

40時間
収入差額

都市部の
1ベッドルーム

スリーマやセントジュリアン周辺。家賃€1,100、光熱通信€150、食費€400、外食€200、保険€150、交通€40

約€2,040

−€1,240

−€840

−€440

郊外の
1ベッドルーム

グジラやイムシーダなど中心地から少し離れたエリア。家賃€800、光熱通信€130、食費€350、外食€150、保険€150、交通€40

約€1,620

−€820

−€420

−€20

シェアアパート

個室シェア。家賃€600、光熱通信€110、食費€300、外食€100、保険€150、交通€40

約€1,300

−€500

−€100

+€300

※差額は収入−支出で算出。支出が収入を上回る場合はマイナス、余剰が出ればプラス表示としています。

表からわかるように、時給€10で20〜30時間働くだけでは赤字になる可能性が高いことがわかります。シェアハウスや生活費の節約を徹底してようやくトントン、40時間以上働いてようやく余裕が生まれる程度です。家賃補助のある仕事を探す、同居人と住まいをシェアする、食費や外食を抑えるなどの工夫が求められます。

マルタは日本より高い?

マルタは所得税や消費税が比較的低く、公共交通が無料になるなど魅力がありますが、輸入品中心の経済構造のため生活費は日本より高めです。地元の人は家族所有の物件に住んだり、親戚や友人経由で割安物件を見つけたり、農家から直接食材を仕入れたりしてコストを抑えています。しかし新参者にはそのようなネットワークがなく、スーパーや不動産業者を通じて市場価格で購入せざるを得ません。そのため、東京や大阪よりも生活費が高いと感じる場面が多いでしょう。実際、海外データではマルタの生活費は世界平均の1.48倍とされ、日本の1.5倍以上の水準に位置しています。

生活費を抑えるためのヒント

住む場所を賢く選ぶ:中心地を避け、グジラやイムシーダなどコストパフォーマンスの高い地域を検討する。
シェアハウスを活用:友人や同僚と部屋を共有することで家賃・光熱費を大幅に節約。
大型スーパーと青果移動販売を使い分ける:Lidlやウェルビーズで日用品をまとめ買いし、移動販売車や市場で地元野菜を安く購入する。
自炊を増やす:外食は観光地で高額になるため、週末にまとめて作り置きするなどして外食頻度を減らす。
無料の娯楽を活用:ビーチ、公園、散策路など無料で楽しめる場所が豊富。イベントや博物館の無料デーを利用する。

まとめ

マルタは美しい景観と温暖な気候に恵まれた魅力的な国ですが、生活費は想像以上に高く、特に家賃と食費が大きな負担になります。時給€10のワーホリやパートタイムでは単独で十分な生活費を賄うのが難しいため、住居の工夫や節約術が欠かせません。これからマルタでの生活を考えている人は、現地の価格相場を把握し、余裕を持った資金計画を立てましょう。

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